自分の思考の整理、会社員時代の経験のメモです。
前回のネタの続きでもありす。たぶん面白くないネタです。
【功】
社員の多い企業に於いては、誰が担当しても、
商品Aでも、ジャンルの違う商品Bでも、一定以上の品質を確保できる。
品質的に問題があるものが市場に流出してしまって、
その対処にかかる費用(莫大になる時がある)の発生を防止できる。
仕事はルールに従ってやれば良いことになり、迷わずに進められる。
迷う、迷うから相談するなどのロスが発生しないので、業務効率とか
生産性がアップする。
【罪】
キリがない。ルールを作ると、じゃあこういう場合は?ああいう場合は?
それもルール化してよ・・・みたいな話になる。際限がなくなる。
ある程度ルール化して、それでヨシ!としても、組織変更があったり
すると、無理や矛盾が発生して、作り直しになったりする。
ルールを作った時に想定されてなかった事例や状況が発生すると、
既存のルールだけではどうすれば良いのか判断できなくなり、
対処ができずルールが不明確で臨機応変にやっていた時よりも
遅くなったり、効率が落ちたりする。ルールを作ったが故に、
そのルールが出来た目的とか、本質的な意味が忘れられてしまう。
丁寧にやり過ぎてしまう時が出る。汎用性を考慮したルールは、
ケースバイケースで、ルールをしっかり守るべき部分と、
手を抜いたり表面的な体裁だけ整えてヨシにして良い部分が出る。
全てのケースで全てのルールをきっちりクリアしようとすると、
余分な苦労をすることになる場合がある。これもルールを作ったが故に、
そのルールが出来た目的とか、本質的な意味が忘れられてしまう
ことに起因する。
過剰に正しさ、正確さを求めてしまう。かえってお金や時間がかかる
様になってしまう。ルールを文書化する時に、その根拠となる法律的な
文書を調べて、それに準拠しようとすると、そうなりがち。法律的な
文書って曖昧な部分が多いので、確実にクリアしようとするとそうなって
しまいがち。こういう場合はどうすれば良いのでしょう(その法律を
どう解釈すれば良いでしょう?)的な問い合わせを、社内の経理や法務
的な部門、或はお役所に問い合わせたりすると、杓子定規な回答が
来て、過剰なルールが出来がち。ルール化しようとした故に、
藪をつついて蛇を出す的な。
若手(全員ではない)の成長が遅れる?タイパよく仕事して、残業は
できるだけやらず、プライベートな活動に時間を割きたい若手が、
ルールを重視してルール通りに効率仕事をするのは良いが、
ルールが出来た目的とか、本質的な意味を理解しようとする姿勢が
ないと、その若手はルールに沿ってやれば済む仕事はできるけど、
そうでない仕事はできない、変化の多い社会に於いては
使えない社員になってしまう。
Z世代が、「失敗を恐れる優等生、ソツがなく教えられた仕事は
忠実にこなすのだが、どこか失敗したくないというプライドの様な
ものがあり、教えられていない仕事に挑戦しようとしない。」的な
特徴を持つなんて言われたりしてますが、
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/12/news022.html
バイトとかでマニュアルやルール通りの仕事を体験して、
仕事とはそういうものだと思い込んでいるのだろうか???
単純にマニュアルやルールに出来ない仕事をしてもらうために、
一流大学出てる優秀な人材を採用しているのにね。
項目数や文字数的には【罪】の方を沢山書きましたが、
トータルで見たら【功】>【罪】だと思います。
なので、企業が規定やルールをしっかり定めようとする
(例えばISO9001に沿ってとか)のは正しいことだと思います。
ただ、自分はこの流れはあまり好きになれませんでした。
でも会社の中でそれを主張しても通らないだろうし、
意地を張ればまさに「老害」になってしまいますので、
身を引く決断をした訳です。(それだけが理由じゃないけど)
これからはジョブディスクリプションなんかも整備され、
日本的なメンバーシップ型雇用から、欧米的なジョブ型雇用に
変化していくのかも知れません。
これも、正しい方向性、妥当な方向性だとは思いますが、
「擦り合わせ」が得意、ルールで決まっていないことを
協議して調整していくことが得意な日本人、それで世界の中で
一定の地位を築いてきた日本人が、その得意部分を捨てる
ことにはならないか?その時、世界に於ける日本の価値は?
なんてことが心配になってみたり。
これからは、ルールだけで判断できないことを判断しいく、
変化にどう対応するかを判断していくマネージメント業務の
価値が高まり、それが担当できる人は引く手あまたになり、
部門やプロジェクトのマネージャー職の報酬は上がると
予想します。経営層の給与も欧米の様に高額なものに
なると思います。
そういえば、自分昔何か書いたよな・・・思って探しました。
これだ。
https://ghl003.hamazo.tv/e7536906.html
組織でなく個人で・・・
ITではなく、face to faceの人間関係で・・・
組織のパワーや生産性ではなく、属人的な個人のスキルで・・・
通信速度でなく、フットワーク軽く・・・
システムによる管理でなく、個人の心遣いで・・・
お客様の満足を得て、対価をいただく。
お客様が喜ぶ姿を見て、モチンベーションもあがる。
こんな古臭くてアナログ的な仕事の価値、
そういう仕事をしながら、慎ましくも心豊かに生きていく
生き方が見直されるんじゃないかなぁ?
2017年に書いた、LIFE SHIFTカテゴリ最初の投稿だ。
6年かかってついに実行に移した(とりあえず組織に
属することは止めた)ことになります。
自営で仕事を始めるのは、今は保留中ですが・・・。
(父親の体調が思わしくなく、いろいろサポートが必要に
なってしまっているので。)